WHO 進藤奈邦子氏に新型インフルエンザの現場について聞く

今日はジュネーブにあるWHO(世界保健機構)を訪問しました。出発前、私はこれまで自分自身が新型インフルエンザ対策に関わってきたこともあり、WHOグローバルインフルエンザプログラム メディカルオフィサーの進藤奈邦子さんとの会見を希望していました。今回、幸いにもその希望を受け入れて下さり、お会いする機会を得ることができました。
まず、進藤さんから、インフルエンザパンデミックの歴史、2009年のインフルエンザパンデミック、インフルエンザワクチンについてなど簡潔に説明をして頂きました。その中で、大変興味深かったのは今年5月、6月の日本の近畿エリアと米国ユタ州の流行パターンを比較した調査結果です。日本同エリアでの患者数は5月はじめから中旬にかけ増加傾向を見せたものの、学校閉鎖や行事の中止などの厳格な体制をとったため、しっかり増加を押さえ込むことができたのです。それに比べ、ユタ州では集会をやめず、熱のある子どもを連れて行ったりなどしたため、6月にかけて患者は増加の一途をたどりました。日本のこの対策を各国は学ぼうとしているようです。
私は、昨年2月から約半年かけて自公のプロジェクトチームで週1回以上のペースで全省庁を巻き込み、経済界をはじめ幅広く意見聴取をし、総合的な鳥インフルエンザ対策の政策を立案しました。そうした備えが、今回のH1N1新型インフルエンザ対策に役立ったのではないかと聞きました。これに、進藤さんも同意をして下さいました。どう患者の爆発を遅らせ、分散していくか勝負で、この秋冬のウェブを乗り越えることが重要です。妊婦は重症化しやすいのでワクチンを投与を優先して守らなければいけないことにも触れられました。
また、ワクチンに関しては、世界のワクチン総生産量の65%から70%がヨーロッパに集中していて、先進国が予約した中から一定量を発展途上国へWHOが分配しています。アフリカなど発展途上国へは、ポリオ対策など既存のプログラムに乗せていくことも考えられるとおっしゃっていました。
世界の新型インフルエンザ対策の中枢にいる進藤さん。的確で無駄のない、とてもなめらかな話し方のクールで素敵な女性でした。日本において新型インフルエンザ患者が増加している今、今日の会見を参考にして、ワクチン接種費用助成の問題を含め、対策に全力をあげようと思いました。
夜の日本代表部主催のレセプションには、各国の議員が多数来訪されました。私も交流を深めるため、たくさんの方々と歓談をしました。