岩手県釜石・大船渡 医療の現場へ走る

朝早く盛岡を出発して釜石へ。県立釜石病院を訪問し、川上幹夫副院長より医師不足の現状や今年8月開設した院内助産システムについて説明を伺いました。常勤の産科医はいませんが、県立大船渡病院から派遣された産科医が1週間交代で勤務し、普通分娩については助産師が担当しています。すでに75人がこのシステムで出産しているとのことでした。助産師さんも大きな責任を担って働いていらっしゃり、産科医の不足を院内助産師システムと大船渡病院との連携で何とかしのいでいるという印象でした。

大船渡病院では八島良幸院長より、国の緊急臨時的医師派遣システムで循環器専門医の派遣を受けた状況を伺いました。8月6日から10月末まで、月曜日から金曜日のウィークデー、1週間ごとに入れ替わりで全国から医師が派遣されました。当初は混乱が心配されたということでしたが、優秀な医師が来てくださり、とりあえず混乱は起きずに助かった。この3ヶ月の間に、医大と話し合いをすることができたとのことでした。来年4月には研修医が8人いなくなる予定で、救急医療の看板を掲げていることが非常に困難であるとの心情を吐露されていました。「忙しく、待遇の悪い県立病院に医大を卒業して勤務するという選択肢はない」とまで語っていらっしゃいました。

今日は、地方における余りにも厳しい医療の実態、国の医師派遣システムの現状を直接聞くことができました。